再受験生の面接対策
再受験生に対する圧迫面接報告はネット上で度々報告されており、おそれおののいている人もいるだろう。
再受験の面接対策について、ここでも持論を展開しよう。
あくまで持論、異論は認める。
ガッツリな面接対策は必要か?
ぶっちゃけ、不要と思う。
自分の体験談と同期の再受験生の体験談を織り交ぜて話そう。
自分は時間的余裕は全くなく、面接対策についてはほぼ行っていなかった。
受験勉強の約7割くらいはセンター試験の対策に当てていたため、センターが終わるまで『まあ、面接対策は二次試験の数日前からテキトーに本でも読んでシナリオ考えればええか』とか、『面接が無いところや、あっても点数化されないトコにしよう』などと考えていた。
また、その当時はあまり面接が大きく点数化されているとこは少なく、実際に、雪国大も全体の1割未満であった。
いよいよ二次試験まであと1週間となった時、某掲示板で『再受験生に対する圧迫面接』というものの存在を知った。
これはまずい!
ということで、面接対策を考えた。
性懲りもなく、また某掲示板での情報収集を始めたwww のであるが…
やめた
理由は、この時はあくまで『大学受験ってどんなもんだった?』を知るためのリハーサル的な受験だったから。
再受験への圧迫面接とはどんなものか、リサーチしてみよう、体験してみよう、という気構えだった。
二次の筆記試験終了後、ほぼNo対策で面接に臨むことになった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
実際の面接
面接官A(生理学教授):
卒業後薬剤師をされてたのですね。どうして医師になろうと?
TJ:
はい、病院薬剤師として働きだしてまだ1年目ですが、1年目で何がわかるんだ!と言われかねませんが、、、
薬剤師として働く前に少し就職活動をしましたし、病院で薬剤師をして、実際に医療の現場とも接しました。
そして思ったのが、、、やっぱり医療業界は医師中心。
コメディカルは医師がいなきゃ、少なくとも病院内においては何もできません。
医師有ってなんぼのもの。
製薬会社だって、医師が薬使わなければつぶれます。
そんな事を就職活動中や職場で目の当たりにしました。
そして、フツフツとある感情が湧きあがりました。
『自分も医療の中心になりたい、主人公になりたい』と思いました。
決して自分は出しゃばりな性格ではなかったため、なぜこのように思ってしまったのかはわかりませんが、そう思ってしまったのだから仕方無いです。
そして、自分の気持ちに正直になりたいと思ったのです。
面接官A:
なるほど、臨床で実際に働いてみて、そう感じたのですね。
では、今回の受験をしようと思うまでは、医師を志したことはないのですか?
TJ:
強く思ったことはないです。ただ、小学校の卒業文集の将来の夢に『外科医』と書いていた様で、全くなかったわけではないです。
面接官A:
それは、なぜ外科医と書いていたのでしょう?
TJ:
ブラックジャックのマンガをよく図書館で読んでいたためだと思われます。
面接官A:
。。。。。
ふむ。。。。
なるほど。。。
では、なぜこのような遠方の雪国大学を選ばれたのでしょうか?
TJ:
はい、センター試験と二次試験の配点や二次試験の科目が自分に有利と感じたからです。
面接官A:
つまり、この大学の医学教育や研究内容などで選んだわけではないのですね?
TJ:
はい、申し訳ございません。
全く知らずに受験しております。
自分の貯金や薬剤師のバイトでなんとかするためには国公立しか無理で、最初から私学は頭にありませんでした。
センター試験の結果と二次試験の科目や配点で最も可能性がある大学が雪国大学でした。
年齢が年齢ですので、とにかく最短で医師免許をとる、これしか考えておりません。
面接官A:
なるほど、そうですか。
。。。。。。。。
。。。。。。。。B先生何か質問はあります?
≪その間ずーっと沈黙を保っていた眼光鋭い面接官B(瞬間湯沸かし器タイプの泌尿器科教授)が笑みをこぼす≫
面接官B:
わかりました!
いいですね。
本当に正直で。
医師を目指す理由もいいんじゃないですか?自分のために目指す!
そんなもんでしょう。
自分のために医師を目指して何も悪いことはありません、医師になって働きだしたら意識なんて全然変わります!
正直、これまでの受験生の教科書通りの回答には飽き飽きしてたんです。
わたしは、あなた、好きですよ!
面接官A:(微笑みながらうなずく)
TJ:
ありがとうございます!
(むむむ? これはどうして、なんだかいい雰囲気になってきたぞ。。)
≪この後、病院薬剤師の業務内容などを聞かれた。穏やかな空気で面接は進み、最後はなんと!≫
面接官B:
TJさん、私はあなたを応援します。
二次試験の出来栄えはどうでしたか?
TJ:
あ、ありがとうございます。。。
そうですね。。。
正直、自信はありません。。。
今回は再受験1回目ですので、そう簡単にうまくいくとは思っておりません。
しかし、来年もセンター配点や二次試験科目に変化がなかったら雪国大を受けさせていただく可能性が高いです。
面接官B:
なるほど、そうでしたか。
わかりました。
ありがとうございました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
はっきり言ってこんな内容なら大成功ではないか?
面接後、自分はよっしゃ大成功!!と、思った。
振り返ってみると、最初の『つかみ』がよかったのではないだろうか?面接対策をしていないため、小細工は不可、正直な自分の思いしか語れなかったのが逆によかったと思われる。
また、面接官が『教科書的なキレイゴト』のような回答に飽き飽きしていたのも運がよかったかもしれない。
ただ、実際このように飽き飽きした気持ちになっている面接官は多いのではないだろうか?
全く同じ日に受けた同期の面接は全く雰囲気が違ったようだ。。
彼も薬学部卒であり薬剤師免許もあるのだが、この同期の話はえげつない。。。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
同期の再受験生(年齢は自分の3歳年下)の面接
面接官B:
ふーん、なるほど。
じゃあ、君は製薬会社への内定が決まってるんだね?
んじゃあ、いいじゃん!そっちで。
今後は医者の給料も減ってくだろうしさ、製薬メーカーのほうが安定じゃない?
医者って大体退職金出ないよ?
同じ医療ならそっちでいいじゃん?
同期:
は、はい、自分は決してお金の事を考えているのではなく、直接患者さんと接してやりがいを感じたくて、、。
面接官B:
やりがいィ?
医者になってもないのにやりがい感じる保障あるのォ?
感じなかったらどうするの?やめる?
医者ひとり育てるのにいくらかかってるか知ってるゥ?
同期:は、はあ、、、。スイマセン。。。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とても同じ面接官だったとは思えない、、、。
こんな感じだと、どれだけ面接対策していってもはっきり言って関係ない。
下手に対策して、一丁噛み的な発言すると、『あんたに何が分かるの?』ってな展開になってしまうだろう。
圧迫面接へのスイッチ?が入った面接官に対して、正攻法で対策しようとしても無駄。
逆に論破されて、墓穴を掘るだけ。
わからん事はわからんとはっきり言って、『何にも知らないねえ』なんて言われながらも、次の質問に移行した方がいいだろう。
あわてず心穏やかに、『ああ、これはモンスターペイシャントに凄まれたらどう対応できるかテストしてるんだなぁ』なんて思ってればよいのだ。
ちなみに。。。
自分と圧迫面接された同期の面接の点数は
おんなじ!!同点!!85/100!!
なんやねん!!!!!
なんで『私はあなたを応援します!』と『やりがいィ?』が同じ点数やねん!!!
ってことで、あまり面接対策はガチらずに、ほどほどにってことでー。